基礎的な知的能力が備わっていない生徒とは会話が成り立たないことが多いです。
ここで言う会話とは、仲間内のコミュニケーションではなく、知的な会話のことです。
例えば、生徒が数学などの質問を持ってきて、それに対応するときなどで会話が成り立たないことが多いです。
会話が成り立たないときの特徴として、
①人の話を聞いていない
②あいまいな言葉で話す
③主語や目的語、所有格などを言わない
④言葉の意味を知らない
⑤間違った言葉を使う
こういったものが挙げられます。
(1)会話が成り立たない最大の原因
会話が成り立たなくなってしまう最大の原因は、「分からない言葉」や「難しい表現」から逃げてしまう性質にあります。
自分が分からない言葉を聞きとばすから、人の話が正確に聞けず、難しい言葉から逃げるから語彙力や表現力が乏しくなってしまうのです。
☆参考:教科書が読めない理由と対処法、授業が聞けない理由と対処法
(2)知的な会話をするために
抽象的な語を含む語彙力を増やすことです。
そのためには、「分からない言葉」や「難しい表現」を読んだり、聞いたりしたら、飛ばさず、メモをとりましょう。
そして、必ず調べましょう。
できれば、その調べた言葉を、実際に自分で使ってみましょう。
①分からない言葉から逃げずに、メモをとる→②調べるクセをつける→③自分でも使ってみる。
このサイクルを繰り返すことで、しだいに「難しい」言葉を使った知的な会話に参加することができるようになります。
☆参考☆