現代文は基本的に、近代的な考え方を批判します。
なぜなら「現代」文だからです。
近代が現代に残した諸問題をクリアするために、「現代」人である我々はどうするべきか、これを論じるのが現代文の評論の主な目的です。
ちなみに「近代」とは、産業革命〜第二次世界大戦までを指すことが一般的です。近代の始まりと終わりについては様々な議論がありますが、とりあえず受験現代文を取り組む上では、この認識で問題ありません。
(1)批判される近代の考え方や特徴
①人間中心主義
②資本主義
③理性第一主義
④帝国主義
⑤二元論的世界観(理性と狂気、勤労と怠惰、敵と味方)
⑥グローバリズム
⑦大量生産・大量消費
⑧進歩主義
⑨大衆社会:均質で画一的な人間の集団
(2)近代が残した問題
①環境問題
②資源の枯渇・エネルギー問題
③核
④格差
⑤紛争とテロリズム
⑥幸福を感じにくい社会
⑦自律性と主体性の喪失