若者の投票率の低さ

(1)若者の投票率の低さ

①選挙に行く国民が減れば、選ばれた代表が国民の意思とかけ離れる可能性がある。

②少子高齢化により有権者の多くが高齢者となっている。割合として少ない若年層の投票率が低いままであれば、シルバー民主主義(高齢者の向けの施策が優先される政治)が加速する。

(総務省 国政選挙の年代別投票率の推移について 2020 https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/)

(2)なぜ低いのか

①政治的無関心:「政治に対する関心がない状態」や、「政治を自分に関係ないものとして捉えている状態」をさす。

②「政治に関心がある若者」でも、アルバイトの忙しさや住民票の未変更により「投票」に行くことが出来ていないというデータもある。

(3)解決策

①基本方針:まず「政治的無関心」を解消し、その上で「若者が参加しやすい」投票環境を整える必要がある。

②「アクティブラーニング型」の有権者教育

→ディベートや模擬投票などを有権者教育に取り入れ、実際の投票行動へ導く。

③SNS等でのキャンペーン

→若者の多くが利用するSNSを活用して、選挙に関する情報の入手コストを下げる。

④「若者が投票しやすい」投票環境づくり

→期日前投票所を、大学構内など、若者が立ち寄りやすい場所に設置することで投票を促す。他にも、インターネット投票の効果(住民票のある遠方の地域の選挙への投票が可能となる等)が期待されている。ただし、ネット投票は課題(不正等)も多く,実現には至っていない。