漢文には、良い臣下とはどのようなものかを論じる文章も多いです。
良い臣下の条件は、「諫言」できるかどうかです。
諫言とは、王や身分の高い人が、道を外れた行動を取ったときに忠告することです。
漢文の時代に、このような忠告はまさに命がけです。もし諫言した相手が、愚かな王であれば、良くて追放、悪ければ死刑となります。
話のパターンとしては、
①臣下が諫言する→王が受け入れる(この場合、この王は賢王であると言えます)→国が栄える&臣下は出世・重用される
②臣下が諫言する→王が受け入れない(この場合、この王は愚王であると言えます)→国は衰退そして滅ぶ&臣下は追放または死刑
このどちらかになります。