知能を低下させる悪い習慣がいくつかあります。そもそも勉強自体が苦手、あるいは嫌いと考えている人は以下に挙げる悪習慣がクセになっている人がほとんどです。
(1)読まない
学力が低い生徒の特長として、「解説や説明を読もうとしない」というものがあります。「読めない」のではなく、「読もうとしない」のです。
勉強は解説や説明を読むところから始まります。しかし、この悪習慣が染みついている人は「読もう」としないので、そもそも勉強が始まらないのです。
それでは、当然、学力は低いままです。
問題などを解く→解説や説明を読む→分からないことは調べたり、質問したりする→メモなどで残す→復習する
これが勉強法の王道であり、唯一の方法です。これ以外に勉強方法はありません。
「読まない」という行為を、もう少し詳しく分析すると、
- 丸付けだけをして終わりとしてしまう。
- 難しい言葉や分からないことを飛ばしてしまう、目を背けてしまう。
- 隅々まで読もうとしない。
こういったタイプがあります。
①丸付けだけをして終わりとしてしまう。
このタイプの人は、そもそも勉強の目的を勘違いしています。
こういうタイプの人は、「ただやること」だけを目的としてしまっています。宿題は「先生に怒られないように、ただやって出すだけ」が目的となっており、勉強も「言われたから、言われたことを、ただやっているだけ」になっています。
勉強の目的は、「自分でできるようになること」です。
この目的で勉強していれば、「解説や説明を読まない」という行動をとるはずがありません。
※勉強の目的が「自分でできるようになること」になっていないことが、学習に関する多くの問題の原因となっています。多くの子供の学習の動機が「先生や親に怒られないため」「先生や親に言われたから」などの先生や親からの圧力になってしまっており、これでは消極的、受動的な学びになってしまうのも仕方がありません。まずは、ここから脱却することが、主体的、自発的、積極的、能動的な学習の第一歩となります。
②難しい言葉や分からないことを飛ばしてしまう、目を背けてしまう。
このタイプの人に言いたいのは、
「難しい言葉や分からないことに出会ったら、まず考えよう! それでも分からなければ、調べよう! 調べても分からない、あるいは調べ方が分からないのなら、誰かに質問しよう!」
ということです。
「難しいと思ったことを理解できるようになる」「分からないことが分かるようになる」ことが勉強です。ここから逃げていては、勉強をしたことにはなりません。
「自分が読みやすいものだけ読む」「自分が聞きたいことだけ聞く」こういった考えでは、いつまでたっても進歩はしません。
③隅々まで読もうとしない。
数学などの解説が分からないということで質問をしに来る生徒の多くが、解説を隅から隅まで読んでいません。
「問題の解法に書いてある言葉を全て飛ばさずに読みましたか?」「枠外に書いてある補足説明なども全て読みましたか?」
この2つを、もう一度自分に問いかけてみてください。その上で、
「難しい言葉や分からないことに出会ったら、まず考えよう! それでも分からなければ、調べよう! 調べても分からない、あるいは調べ方が分からないのなら、誰かに質問しよう!」
を実践してください。
知能を低下させる悪習慣
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
☆解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(4)学習計画の王道
(5)勉強法の王道
(6)思考力