漢文における第2文型 S(V)C

①漢文における第2文型は、

ⅰ)S 是 C

ⅱ)S 非 C

です。ⅰ)が肯定文で、ⅱ)が否定文です。

「是」はbe動詞に相当する漢字で、「非」はbe not に相当します。

ただし、「是」は基本的に省略されるので、文の要素で見たら第2文型は

SC

となっているように見えます。

【例】

海深

空青

※日本人であれば、「海」「空」が主語、「深」「青」が形容詞であると容易に判別できる。

※第1文型と区別をつけられなかった人が「述語」として第1文型と第2文型をまとめた。

※ただし、あえて「是」を残している場合もある。

【彼】

今是何世

→「今」は主語、「是」はbe動詞、「何世」は名詞句で補語。よって、「何」は形容詞である。

→「いったい今はどんな時代なのだ」といったように意味を強調したいときはbe 動詞としての「是」を残す場合もある。

②Cが名詞のとき

【例】

彼賢人

→名詞が2つ並んでいるように見えるが、「是」(be動詞)が省略されていると考えれば第2文型である。

※参考:「是」を使った表現