☆問題のみはこちら→セッケン(有機化学)知識テスト(問題)
①エステルを強塩基と反応させることを何と言うか?
→けん化
②油脂は高級脂肪酸と何のエステルか?
→グリセリン
※高級脂肪酸とは、炭素数の多い脂肪酸(カルボン酸)のこと。
- 油脂に関する知識はこちら→油脂、資質(天然高分子化合物)知識テスト
③油脂に強塩基を加えると何が得られるか。
→セッケン
④油脂を水酸化ナトリウムでけん化すると、セッケンは会合コロイドとなっている。ここへ多量の塩化ナトリウムを加えると、セッケンは沈殿する。この現象を何と言うか。
→塩析
⑤水にセッケンを溶かすと、親水基を外側に、疎水基を内側に向けてコロイド粒子をつくる。これを何と言うか。
→ミセル
⑥セッケンのミセルでは、疎水基は何によってお互いくっついているか。
→ファンデルワールス力
⑦セッケンが水溶液の表面張力を低下させることを何と言うか?
→界面活性
⑧セッケンは、水分子どうしのあるものを切断するため、水の表面張力を小さくすることができる。では、何を切断するか。
→水素結合
※水の表面張力が小さくなるため、泡が立ちやすくなる。また、セッケン水は表面張力が小さいため、繊維の細かいすき間にも容易に浸透することができる。
⑨セッケンの疎水性の部分が油汚れのほうに向き、親水性の部分が水のほうに向き、安定な親水性の微粒子(ミセル)となって水中に分散する。この作用を何と言うか。
→乳化作用
⑩セッケンが働きにくいのは、硬水中か軟水中か? またそれはなぜか?
→硬水中、硬水中に含まれるマグネシウムイオンやカルシウムイオンがセッケンと反応して水に不溶な物質(金属セッケンという)となって沈殿するから。
⑪セッケンの液性は?
→塩基性
※セッケンは塩基性であるため、絹や羊毛を痛めてしまう。
⑫合成洗剤の液性は?
→中性
⑬セッケンは自然に優しい洗剤であると言える。それはなぜか。
→微生物によって生分解されやすいから。
⑭アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ABS洗剤)は、中性で洗浄力が強く、硬水でも海水中でも使える合成洗剤であるが、ある問題を引き起こした。その問題は何か。
→微生物による生分解が起こりにくく、河川の自然浄化を低下させた。
※ハード型洗剤とも呼ばれる。日本は、1980年代にソフト型洗剤(比較的生分解されやすい洗剤)への転換が完了した。
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~参考~
☆有機化学(脂肪族化合物、芳香族化合物)の解説・授業・知識・演習問題一覧
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