式をかたまりと捉える【数学の基礎事項】

数学の式変形において、式をかたまりと捉えることはとても重要です。

かたまりと捉えるときに文字で置いてもいいのですが、慣れてきたら文字で置かずに式変形できるようになりましょう。

練習問題

①Aに入る式を答えよ。

(a-b)2+(a2-b2)2
=(a-b)2{A}

【答え】

1+(a+b)2 (または、a2+b2+2ab+1)

【解説】

(a-b)2+(a2-b2)2
=(a-b)2+{(a+b)(a-b)}2
=(a-b)2+(a+b)2(a-b)2
=(a-b)2{1+(a+b)2}

(a-b)2=Xとすると、
(a-b)2+(a+b)2(a-b)2
=X+(a+b)2X
=X{1+(a+b)2}
=(a-b)2{1+(a+b)2}

②以下の式を計算せよ。

(M+m){m/(M+m)}2

【答え】

m2/(M+m)

【解説】

(M+m){m/(M+m)}2
=(M+m)m2/(M+m)2
=m2/(M+m)

M+m=Aとすると、
(M+m){m/(M+m)}2
=A(m/A)2
=Am2/A2
=m2/A