(1)例題
次の化合物は植物精油の成分の一つである。この構造式で示される化合物には幾何異性体はいくつあるか。
(2016年センター試験本試化学第4問問4)
(2)例題の答案
C=C結合が3つあるので23=8種類の幾何異性体の可能性があるが、左端のC=C結合は末端の基がいずれもCH3-なので、幾何異性体を形成しない。よって、幾何異性体は、22=4種類である。
(3)解法のポイント
幾何異性体とは、シスートランス異性体のことで、二重結合があれば、幾何異性体が存在する可能性があります。しかし、二重結合でつながっている炭素原子に同じ官能基がつながっている場合は、幾何異性体は存在しなくなります(位置関係による区別ができなくなるから)
~参考~
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