太陽の中心部の反応(核融合)

(1)例題

(2017年センター試験本試物理第6問問3改)

(2)答案

(3)解法のポイント

化学反応式から放出または吸収されるエネルギーの値を求めるときは、化学の熱化学方程式の考え方を使います。

参考:熱化学方程式の計算

ばらばらの状態を基準(0MeV)として、化学反応式の左辺と右辺のエネルギーの値を求め、その差を求めます。

ただし、結合エネルギーとは、ばらばらの状態のエネルギーから原子核の状態のエネルギーの差であることに注意してください。つまりばらばらの状態のほうがエネルギーが大きいということになります。

ちなみに、センター試験ではエネルギーが放出されるか吸収されるかだけを問われました。これは、エネルギーの値を計算するまでもなく「放出される」と分かります。なぜなら、太陽がエネルギーが放出してくれているおかげで、我々は太陽からの光エネルギーを使って生きていくことができるからです。

(4)理解すべきこと

核融合のエネルギーの値を求める問題の解説(2017年センター試験本試物理第6問問3改題)