【使いどころ】
- y=f(g(x))をxで微分するとき。
- 簡単に言うと、関数の中に関数が入っているとき。
【正式な手順】
- g(x)=uとする。(y=f(u)となる)
- dy/duとdu/dxを求める。
- dy/dx=dy/du・du/dxに代入して、dy/dxを求める。
※dy/dxは「yをxで微分する」という意味。よって、dy/duは「yをuで微分する」、du/dxは「uをxで微分する」という意味になる。
【実際に行う手順】
「全体の微分×中身の微分」と考える。
※dy/duが「全体の微分」に対応し、du/dxが「中身の微分」に対応する。
【例題】
☆問題のみはこちら→合成関数の微分法(問題)
①
- euを全体、cosxを中身と考える。
②
- 積の微分を利用する。
- loguを全体、2x+3を中身と考える。
③
- 積の微分を利用する。
- loguを全体、sinxを中身と考える。
④
- 商の微分を利用する。
- sinuを全体、cosxを中身と考える。
- euを全体、3x+1を中身と考える。
⑤
- 合成関数の微分を2回利用する。「全体の微分×中身の微分×中身の中身の微分」と考えるとよい。
- loguを全体、sinvを中身、x3+1を中身の中身と考える。
⑥
- logMk=klogM
- log2uを全体、sinxを中身と考える。
- tanx=sinx/cosx
⑦
- 3uを全体、cosxを中身と考える。
☆問題のみはこちら→合成関数の微分法(問題)
【微分計算(数学Ⅲ)の演習問題一覧】
☆微分の計算公式の証明はこちら→微分(数学Ⅲ)の計算公式を証明しよう
~参考~
☆微分計算(数学Ⅲ)をマスターしよう(解説・授業・公式・演習問題一覧)