【質問パターン】
- 受験勉強のモチベーションが上がりません。
- 勉強のやる気が起きません。
- 勉強をやっているつもりなのに成績上がらず、やる気がなくなりました。
- 周りに仲間がおらず、モチベーションが保てません。
- 勉強をサボってしまいます。
【回答】
モチベーションが上がる一言をズバッと言えればいいのですが、万人に受ける言葉を言うのは難しいので、今回は考えるための要素を挙げていきます。
(1)理想的なモチベーションの作り方
理想的な勉強のモチベーションの作り方は、
「できないことができるようになりたい」「知らないことを知りたい」
といった気持ちで勉強をすることです。
あるいは、
「できるようになって嬉しい」「知ることが楽しい」
といったように好奇心から学ぶことです。
つまり、勉強自体を楽しむということです。
これこそ勉強の本来の形であり、どんなことでも揺らぐことのない理想的なモチベーションとなります。
※古代ギリシアの哲学者アリストテレスが「すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する」と言ったように、好奇心は人間に備わっており、このモチベーションの作り方は誰でもできるものであり、本来勉強のモチベーションはこのように作るはずのものです。
(2)理想的なモチベーションに近づける方法
理想的なモチベーションの作り方がどうしてもできなくても、理想的なモチベーションに近づける方法があります。
①長期的な視点から作る
- 「どんな人生を送りたいか」
- 「将来どんな人間になりたいか」
- 「何を成し遂げたいか」「何を創り上げたい」
- 「社会でどのような貢献をしたいか」
- 「大学で何を学びたいか」
といった長期的な視点から今のモチベーションを作りましょう。
受験勉強で迷ったり悩んだりしたら、とりあえずやるべきことはこれです。
本来、大学進学はこういった長期的な目標を達成する過程の一つであり、受験勉強はその手段です。
そのため、このような長期的な視点から現在の受験勉強をどうするかを考えるべきなのです。
②勉強をゲーム的に楽しむ
「勉強をゲーム的に楽しむ」という方法もあります。
自分の学力上昇や、成績・点数・順位などの上昇をゲーム的にとらえて、そのことを楽しむとモチベーションを維持できます。
※ちなみに、僕(管理人:塾長)も受験生のときはこの方法でモチベーションを保っていました。
③過去の偉人や有名人の言葉などを調べる
「過去の偉人の言葉や有名人の言葉などを調べてみる」というのもオススメです。
「勉強や努力のモチベーションをどう高めて維持するか」という問題は、過去から現在まで多くの人が悩んでいることです。それこそ古代ギリシアの時代(約2500年前)から悩んでいます。
そして、それだけ多くの人がこの問題に取り組んでいるので、ヒントとなるような言葉が必ずどこかにあるので探してみましょう。
※哲学や哲学者の思想を解説しています。参考になるかもしれません→哲学解説一覧
(1)(2)は、周りは関係なく、自分の中でモチベーションを作る方法です。
本来、勉強は自分のためにやるものなので、周りがどうであろうと気にせず勉強するべきです。
また、周りと比較しながらだと、なかなかモチベーションを保ちにくくなります。そのため、できることならこれらの方法でモチベーションを作ってみてください。
(3)その他の方法
- 自分なりの目標を設定する(偏差値、合格判定、順位、点数など)
- ライバルを設定する(「この人に勝ちたい」)
- 小さな目標を設定して、それを積み重ねる(「今日はこれをやる」「〇日連続記録」など)
- ごほうびを設定してみる(「〇〇をやったら~しよう」)
- 環境を変えてみる(周りの人間、勉強する場所などが変わるようにしてみる)
また、
- 勉強法の確認
- 学習計画の確認
この2つはやってみましょう。
↓の記事にまとめてある勉強法の基本に則っていれば、学力が上がらないということは原理上ありえません。
学力が上がらないのであれば、「周回」が不十分な可能性が高いです。1~2周やった程度ではできるようになりません。
「使用する問題集を絞り、できるようになるまで繰り返す」
この基本通りに勉強できているのか、もう一度自分の学習を確認してみてください。
また、学習計画も確認してみましょう。
↓の記事でまとめてある通り、目標から逆算して計画を立てれば今やるべきことが明確になります。
周回することをちゃんと盛り込んだ学習計画を立て、それを実行していれば、
学力は必ず上がりますし、それにつられてモチベーションも自然と上がります。
それに対して、
- できるようになるまで周回していない。周回を前提とした学習計画になっていない。
- いろいろな問題集に手を出し過ぎて、一つの問題集をやり込めていない。
- 計画を立てずに、場当たり的に勉強する。
- 「できるようになること」を目的とはせず、「〇時間勉強すること」自体にこだわってしまう。
などのような状態だと、「勉強しているつもりなのに、学力が上がらない」状態になってしまい、モチベーションが下がってしまいます。