冷ややかに、あざ笑うがごとくに、暴力的に――かくあれと智恵はわれらに教える。智恵は女なのだ。智恵は戦士だけを愛する。
(ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』)
善と悪――それは二つながらに鎖である。悟りを開いて完全になった者は、その両方を支配する。
(出典不明、ニーチェ『道徳の系譜学』で引用)
前に進め! われらが古き道徳もまた喜劇なのだ!
(『道徳の系譜学』)
わが身(天国)を作ったのも永遠の憎悪である。
(『道徳の系譜学』)
▶解説
一つの神殿が建立されうるためには、一つに神殿が破壊されなければならない。
(『道徳の系譜学』)
▶解説
世界は滅ぶとも、哲学は行われよ。哲学者よ生きよ、われも生きよ!
(『道徳の系譜学』)
ただ前進することだけではない。否! いかなる歩行も、いかなる運動も、いかなる変化も、そのためには無数の殉教者を必要としたのだ。
(『道徳の系譜学』)
▶解説
人間とはまさに病める動物なのだ。
(『道徳の系譜学』)
そのとおりだ、羊よ! それは誰かのせいに違いない。しかしこの「誰か」というのは、おまえ自身のことなのだ。それはお前だけのせいなのだ。――お前がこうなったのは、お前だけのせいなのだ!
(『道徳の系譜学』)
今日、賢い人物のうちに、みずからについて誠実な言葉を書き残すことのできる人が果たしているだろうか?
(『道徳の系譜学』)
人間のどんな偉大な運命の背後にも、さらに大きな「無駄なことだ!」というリフレインが鳴り響いていた。
(『道徳の系譜学』)
人間は何も意欲しないよりは、むしろ虚無を意欲することを望むものである……。
(『道徳の系譜学』)
人間がみずからに記憶を刻み込もうとするときにはつねに、流血と拷問と犠牲なしでは済まなかった。
(『道徳の系譜学』)
人間は自分を是認することも、説明することも、肯定することも知らなかった。人間は自分の存在にどのような意味があるのかという問題に苦悩したのである。人間の苦しみはほかにもあった。人間は要するに、病める動物だったのだ。しかし人間の問題はこの苦悩そのものにあったわけではない。「何のために苦悩するのか?」という叫びに、答えがないことが問題だったのだ。
(『道徳の系譜学』)
参考文献
『ツァラトゥストラはこう言った』(上)(下)(ニーチェ著, 氷上英廣訳, 岩波文庫)
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『道徳の系譜学』(ニーチェ著, 中山元訳, 光文社古典新訳文庫)

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