テストや模試の活用法【よくある質問】

【質問パターン】

  • テストや模試を受けた後はどのように復習すればいいですか?
  • テスト直しの宿題はどうすればいいですか?
  • 間違えた問題が多すぎる場合、テストや模試の復習はどうすればいいですか?
  • テストで〇点でした。どうすればいいですか?
  • 模試で偏差値〇〇でした。どうすればいいですか?

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【回答】

(1)テスト・模試に対する意識

具体的な活用方法の解説の前に、テストや模試に対する持っておくべき意識を確認します。

本番の入試を除いたすべてのテスト(模試・単語テスト・小テストなども含む)は、入試本番までの過程に過ぎず、長期的な目標達成のための手段であるという意識をまず持ちましょう。

つまり、テストを受けること自体に意味はなく、テストの点数が良かろうが悪かろうが、それを入試のために活用できなければ意味はないということなのです。

この意識を持っていれば、以下の活用方法も理解しやすくなると思います。

(2)復習する問題の選別

それでは、テストや模試の活用方法を解説していきます。まずは、復習する問題を選別しましょう。

間違えた問題がそこまで多くない場合は、間違えた問題全てを復習すればいいのですが、復習しきれないほどたくさんの問題を間違えている場合も多いと思います。

そのため、全てを復習していたら時間がいくらあっても足らず、学習効率も悪いです。

そこで復習する問題を選別します。

  1. 十分に学習した単元の基本問題
  2. 十分に学習した単元の応用問題
  3. まだ十分に学習していない単元の問題

この3つに分類します。そして、以下の対応をします。

①十分に学習した単元の基本問題

十分に学習した単元の基本問題は解けなければいけない問題です。それなのに間違えてしまった問題があれば、それは最優先の復習対象です。

間違えた問題の解き直しをしましょう。3~4周以上を目安にできるようになるまで解き直すのが基本です。

②十分に学習した単元の応用問題

時間があればこれも復習したいですが、時間がなければ復習対象に入れなくてもいいです。

基礎が確実に固まっていない状態で応用問題に時間を使っても、学力向上という点では、効率が悪いです。

まずは基礎を確実に固めることを優先しましょう。

③まだ十分に学習していない単元の問題

これは復習しなくてもいいです。

こういったものをテストや模試の復習で学習するのは効率が悪いです。(そもそも、まだ十分に学習していない単元のテストを受けること自体が、あまり意味のない行為ですが。)

こういったものは、「授業や参考書で理解しつつ問題集を周回する」という基本的な学習方法で学習しましょう。

(3)なぜできなかったかの分析

復習する問題の選別ができたら、次になぜできなかったかの分析をします。

  • 知識(単語・公式など)が足りないのか
  • 演習が足りないのか
  • 考え方が間違っていたのか

などの分析ができるでしょう。あとは分析したことを復習すればOKです。

知識を調べてまとめたり、問題集などで類題を解いたりしましょう。もちろん周回が受験勉強の基本であることは忘れないようにしてください。

(4)点数や偏差値について

入試以外のテストはすべて過程なので、点数や偏差値で一喜一憂してもあまり意味はありませんが、点数や偏差値から分かることもあるので、それらをまとめておきます。

もちろんテストの種類や難易度によってどの点数が基準になるかは変わると思うので、以下の数字は参考程度に考えておいてください。

①平均点以下の場合(59点以下、偏差値49以下)

この場合はそもそも勉強量が足りていません。もう少し言うと、テスト範囲となっているものの周回ができていません。

おそらくこういった点数を取っている人は、ほとんど問題の解き直しをしていないと思います。1回解いただけで出来るようになれば苦労はしないのですが、そうはいかないと思います。

また、「授業で解いたから」という人もいますが、自分で解けるようになっていなければ意味がありません。

このような点数を取っている人は、まず「自分でできるようになるまで周回をするのが勉強の基本である」ということを理解し、テストまでにテスト範囲の周回ができるように、学習計画を立ててから勉強するようにしてください。

②平均点以上だが高得点ではない場合(60~79点、偏差値50台)

平均点よりちょっと高い点数の人は、おそらく2周くらいまでは周回ができていると思うので、もうさらに1~2周してみましょう。

テストというものは入試も含めて出題範囲が決まっています。その範囲がある程度できるようになるまでには、やはり最低でも3~4周以上の周回は必要だと思うので、もうあと1~2周できるように学習計画を練り直してください。

③高得点を取れている場合(80点以上、偏差値60以上)

高得点を取れている人は勉強量や勉強のやり方に問題はないので、さらなる向上を目指しつつ、この調子で次のテストあるいは入試まで頑張っていきましょう。


テストの点数や偏差値に対する評価は大きくこの3つに分類され、これ以上の評価は必要ないと思います。やはり、「点数や偏差値がどうだったか」よりも「できなかったものを次にできるようになるためにはどうすればいいのか」の方が重要です。

また、模試についても高校3年生の夏ぐらいまでは、偏差値や志望校の判定などをあまり気にしなくても良いと思います。そういったものに一喜一憂するよりは「今何ができていなくて、次にできるようにするためにはどうすればよいか」を考える方が有意義であると思います。


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