ゼロ金利政策・マイナス金利政策

(1)ゼロ金利政策とは

政策金利を限りなくゼロにする金融政策。

日本では、1992年に銀行間での無担保コールレート(翌営業日に返済するときの貸付金利)を0.15%にした。

(2)マイナス金利政策とは

民間の金融機関が中央銀行に預ける当座預金の金利をマイナスにする。金融機関は中央銀行に余分なお金を預けると金利を支払わなければならなくなる。

日本では2016年に、民間銀行の日銀当座預金にある超過準備に対して−0.1%のマイナス金利を課した。

(3)ゼロ金利政策・マイナス金利政策の目的

銀行が企業へ融資しやすくなり、お金の流れを活発化させる。

デフレ(スパイラル)脱却を目指す。

(4)ゼロ金利政策・マイナス金利政策を導入した結果

マイナス金利導入が企業の資金需要に繋がっているとは言えなく、日本銀行の2%のインフレ率を目標にしていたが、こちらも達成できていない。

むしろ、金融機関の間で金利引き下げ競争を引き起こしてしまい、金融機関の収益を悪化させるなどデメリットが目立つ。

低金利政策は、中小企業よりも大企業のほうが有利に活用することができ、大企業の成長加速と、中小企業の淘汰を促進する効果があると主張する経済学者もいる。