「生きるということは困難なことです。わたしは、その困難さについて探究するために一生を送ろうと思います」
(ショーペンハウアーが哲学を志したときに言ったとされる言葉)
▶解説
すべてのものを認識し、いかなるものによっても認識せられぬもの、それが主観である。したがってそれは、世界のにない手、すべての現われいずるもの、すべての対象につねに前提される制約、にほかならぬ。けだし、なにが存在しようとも、それはただ、主観に対してのみあるのだから。
(『意志と表象としての世界』)
世界はわたしの表象である――これは、生きて、認識をいとなむものすべてに関して当てはまるひとつの真理である。
(『意志と表象としての世界』)
▶解説
福音とは、すなわち、ただ認識だけが残り、意志が消えてなくなってしまったというそのことにほかなるまい。
(『意志と表象としての世界』)
▶解説
哲学は抽象概念のかたちで世界をもう一度完璧に操り返すこと、いわば世界をこのかたちで反射することとなるであろう。
(『意志と表象としての世界』)
▶解説
幼少のころ、あるとき古い書物を開いたら、「多く笑う者は幸せですし、多く涙を流す者は不幸せなのです」と書いてあった。たいそう簡素なコメントで、月並みな言葉なのに、その明白な真理ゆえに忘れえぬものとなった。
(『幸福について』)
全体としてみれば、精神が貧弱で、総じて卑俗であればあるほど群れたがることがわかる。換言すれば、この世では「独りでいるか」、「他者と共にいるか」のどちらかを選択するしかない。
(『幸福について』)
凡人はただ時を「過ごす」ことだけを考え、なんらかの才能のある人は、時を「活用する」ことを考える。
(『幸福について』)
大衆は、目と耳はあるけれども、それ以外は多くを持たず、ことに判断力はスズメの涙ほどしかなく、記憶力はほとんどない。
(『幸福について』)
「想像力が描き出したイメージ」ではなく、明確に考え抜かれた「概念」を努力目標にすべきだ。
(『幸福について』)
この世でモラルと知性の形をとった怪物に立ち向かうヘラクレスのごとき唯一無二の英雄、それが哲学だからである。
(『幸福について』)
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