カントの名言一覧

批判が目指すのは、自分の翼に乗って冒険しようとする理性を批判すること。
(『純粋理性批判』)
解説

(幸福とは)わたしたちのうちに自然の傾きとして存在しているすべての「心の傾き」を満足させることである。
(『純粋理性批判』)

道徳的に正しく行動することと幸福が結びついていないかぎり、理性は幸福を完全な善をもたらすものとして承認することはない。
(『純粋理性批判』)

君は事物の(世界の)このような秩序に所属しているとすれば、この秩序に属することに、自分の意志で同意するだろうか。
(『純粋理性批判』)

君の意志の採用する行動原理が、つねに同時に普遍的な法則を定める原理としても妥当しうるように行動せよ。
(『実践理性批判』)
解説

道徳的な法則は自由の認識根拠(ラティオ・コグノスケンディ)
自由はたしかに道徳的な法則の存在根拠(ラティオ・エセンディ)
(『実践理性批判』)
解説

わたしたちが頻繁に、そして長く熟考すればするほどに、ますます新たな讃嘆と畏敬の念が心を満たす二つのものがある。それはわが頭上の星辰をちりばめた天空と、わが内なる道徳法則である。
(『実践理性批判』)
解説

自由の概念は、すべての経験論者にとっての躓きの石となるが、批判的な道徳哲学者にとっては、きわめて崇高な実践的な原則を解明するための鍵となるものである。
(『実践理性批判』)

経験的な命題から必然性を無理やり取りだそうとすることは、まるで軽石から水を(エクス・プミケ・アクアム)絞りだそうとするようなものであり、この必然性によって判断に真の普遍性を与えようとするのは、まさに矛盾したことである。
(『実践理性批判』)

生きながらにして自分が内心の「まなざし」からみて生きるに値しない存在となることには、耐えられないのである。
(『実践理性批判』)
解説

法則に「適って」いるだけで、「法則のために」行われていないすべての行為について、「それはたんに文字面だけで道徳的に善であるが、精神(心構え)からみると道徳的に善ではない」と語ることができるだろう。
(『実践理性批判』)

道徳性という概念から、こうした神の意志の完全性の概念を導き出せるにすぎない。
(『道徳形而上学の基礎づけ』)

人間を安泰にすることと人間を善良にすることはまったく別の事柄なのである。
(『道徳形而上学の基礎づけ』)

君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない。
(『道徳形而上学の基礎づけ』)


参考文献

『実践理性批判』(1)(2)(カント著, 中山元訳, 光文社古典新訳文庫)

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『純粋理性批判』(カント著, 中山元訳, 光文社古典新訳文庫)

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