エステルの加水分解

(1)例題

示性式CmH2m+1COOCnH2n+1で表されるエステル1.0molを完全に加水分解したところ、2種類の有機化合物がそれぞれ74g生成した。このときmおよびnの値を求めよ。

(2015年センター試験本試化学第4問問6)

(2)例題の答案

与えられたエステルの加水分解の反応式は次の通りである。

CmH2m+1COOCnH2n+1 + H2O → CmH2m+1COOH + CnH2n+1OH

エステルの物質量は1molなので、生じたカルボン酸とアルコールの物質量もともに1molである。よって、生じたカルボン酸とアルコールの分子量はいずれも74となるので
14m+46=74
14n+18=74
∴ m=2, n=4

(3)解法のポイント

エステルは加水分解すると、カルボン酸とアルコールに分離します。これは必ず覚えておきましょう。

~参考~

有機化学の勉強法←有機化学知識テスト一覧はこちら

有機化学の解説動画・授業動画一覧

有機化学の典型パターン一覧

化学の解説動画・授業動画一覧(化学基礎・理論化学・無機化学・有機化学・高分子化合物)

化学知識テスト一覧(化学基礎・理論化学・無機化学・有機化学・高分子化合物)

化学計算の王道

化学学習に必要な参考書・問題集