アクリロニトリルーブタジエンゴムの炭素と窒素の含有比

(1)例題

アクリロニトリルとブタジエンを共重合させてアクリロニトリルーブタジエンゴムをつくった。このゴム中の炭素原子と窒素原子の物質量の比を調べたところ、19:1であった。共重合したアクリロニトリルとブタジエンの物質量の比を求めよ。

(2016年センター試験本試化学第6問問1)

(2)例題の答案

アクリロニトリルーブタジエンゴムの単量体であるアクリロニトリルとブタジエンの構成比をx:yとすると、その構造は次のように表すことができる。

この繰り返し構造における炭素原子と窒素原子の物質量の比は
3x+4y:x=19:1
∴ 4x=y
したがって、x:y=1:4

(3)解法のポイント

アクリロニトリルーブタジエンゴムは、ブタジエンに、通常30~50%のアクリロニトリルを混ぜて共重合させて作ります。アクリルニトリルのニトリル基-C≡N-が耐油性を与えるため、アクリロニトリルの割合が多いものほど耐油性の大きなゴムとなります。

~参考~

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