(1)なぜ受験勉強をしなければいけないのか?
実は、多くの学生が悩んでいるのは「なぜ勉強をするのか?」ではなく、「なぜ受験勉強をしなければいけないのか?」なのです。これは、しっかりと区別しましょう。
では、なぜ受験勉強をしなければいけないのでしょうか。
「いい大学に入って、いい企業に就職するため」でしょうか?
いいえ、違います。それは、結果の一つであって目的ではありません。
では「幸せな人生を送るため」でしょうか?
これも正解とは言えません(人によっては正解です)。というのも、「何を幸せとするのか」は人それぞれ違うので、「受験勉強をすること」が「将来の幸せにつながる」とは必ずしも言えません。
では、なぜ子供たちは必死に受験勉強をしなければいけない(あるいは大人は子供に受験勉強をさせる)のでしょうか。
その答えは、明確に提示できる社会的な意義と、個人的な思想の2つがあります。
(2)受験勉強の社会的な意義
受験勉強が必要な社会的な理由は、「社会で価値を生み出す存在」となるために必要な力を受験勉強で(効率よく)養うことができるからです。
「社会で価値を生み出す存在」となるために必要な3つの要素は、
- 努力できる精神力と環境
- 高い次元の知的能力
- 主体性と行動力
この3つです。そして、これらは、受験勉強を通して身に着けることができるのです。
つまり、受験勉強あるいは学校というものは、これらの力を子供たちに効率よく身につけてもらうために、社会が用意したシステムなのです。
完全にそうなっているとは言い切れないところが、現在の教育の大きな問題なのですが、これが本来の教育の意義です。
もちろん他の方法でこれらの力を養うこともできますが、現状、受験勉強というシステム以上に効率のいいシステムはないように思えます(学校に関しては、上手く機能しているとは言い難い部分もあります)。
人は社会の中でしか人として生きていけません。そして、人間の社会の存続と発展には「社会で価値を生み出す存在」が不可欠です。したがって、受験勉強は必要なのです。
(3)個人的な思想
僕は、「人間であるためには勉強が必要である」と考えています。
人間と機械の違いは、生み出す結果が予想の幅を超えるか、超えないかだと考えています。人間は、生み出す結果が、良い意味でも悪い意味でも、予想の幅を超えることがあります。
そして、そのためには、多様な要素を取り込まなければいけません。多様な要素を持っているからこそ、思いがけないアイデアや行動を生み出すことができるのです。
その要素を取り込む行為が、学習であると考えられます。そして、受験勉強は、集中的に効率よく、学習を行うことができるシステムだと思います。
ゆえに、学習あるいあ受験勉強は必要であると言えます。
☆詳しくはこちらにまとめてあります→塾長が考える人が学ばないといけない理由、「人間」とは何か? 「人間」であるために必要なことは?
☆創発(予想もしないような結果を生み出すこと)という概念についてはこちらも参考にしてください→「創発」が「なぜ勉強する必要があるのか?」の答えになります!(「創発とは何か?」についても解説しています)
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
☆解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)
なぜ勉強しなければいけないのか
②「創発」が「なぜ勉強する必要があるのか?」の答えになります!(「創発とは何か?」についても解説しています)
③塾長が考える人が学ばないといけない理由、「人間」とは何か? 「人間」であるために必要なことは?
④なぜ受験勉強をしなければいけないのか? 受験勉強の社会的な意義と個人的な思想を解説します!
⑤勉強をする理由は「幸せになるため」ではない。「あなたの幸せを思って言っている」「将来幸せになるために勉強しなさい」といった言葉は、子供の心に響きません。
⑥勉強をする理由は「いい会社に就職するため」ではない。「夢=職業選択」ではない!
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(3)学習計画の王道