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名言
大地と海を支配しなくとも、美しいことを為すことができる。
（アリストテレス『ニコマコス倫理学』）
解説
この言葉は励ましのメッセージです。
たとえ強大な権力や莫大な財産を持っていなくても、人のためになるような行為や徳にかなった生き方をすることはできるということです。
アリストテレスにはリアリスト的な側面もあり、幸福になるためには、財産・地位・良好な人間関係などの外的な要因がある程度必要であることは認めています。
しかし、一定程度で十分であり、権力者や大金持ちである必要はないとも言っています。
「徳に基づいて生きようとすること」
これが幸福であるために最も重要なことであると、アリストテレスは主張しているのです。
参考文献
『ニコマコス倫理学』(上)(下)（アリストテレス著, 渡辺邦夫・立花幸司訳, 光文社古典新訳文庫）
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