「何如(いかん)」と「如何(いかんセン)」の意味の違いは文法的に考えると簡単に理解できます!

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「何如(いかん)」と「如何(いかんセン)」の意味の違いについて文法的に解説します。

この「何如」と「如何」は漢字の順番が逆になるだけで、読み方が変わり、意味も変わります。無理やり読み方と意味を暗記している人が多いのですが、実は文法的に品詞を考えることで、なぜこの順番でこの意味になるのかを簡単に理解することができます。

「何」と「如」の意味

まずはそれぞれの漢字の意味を確認してみます。

音読みで「なに」、訓読みで「カ」と読む「何」は疑問を表す漢字であり、5W1Hのどれにでもなることができるのですが、今回はwhatの意味とします。

訓読みで「ごとし」、音読みで「ジョ」と読む「如」という漢字は、原義では「従う」という意味の漢字であり、英語でいうところのfollowに相当します。

つまり、「何」の品詞は名詞であり、「如」の品詞は動詞であるということになります。

「何如(いかん)」と「如何(いかんセン)」の意味

そして、「何如」の順番の場合、英語にするとwhat followになり、「如何」の順番の場合、英語にするとfollow whatとなります。

すると、「何如」は名詞→動詞の順番なので主語→動詞の順番であり、「何が従うのか」、あるいは意味的には、what happenであると捉えて、「何が起きるのか」という意味になり、「何如」は「どうなるか」と訳すことができます。

また、「如何」の順番であれば動詞→名詞の順番なので、動詞→目的語の関係となり「何に従うのか」あるいは「何に続いたらいいのか」という意味になり、「如何」は「どうしたらよいか」といった訳になります。

このように漢字の品詞を考え、漢字の順番によって文の要素を決めることで、なぜこのような訳し方になるのかが分かるようになります。

「何如」は、主語→動詞の関係なので「何が起きるのか」つまり「どうなるか」、「如何」は動詞→目的語の関係なので「何をするのか」つまり「どうしたらよいか」といった訳になることに納得できると思います。

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