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①炭酸カルシウムを加熱する。
CaCO3 → CaO + CO2
※アンモニアソーダ法の一反応。
②炭酸ナトリウムと二酸化ケイ素を混合して加熱する。
NaCO3 + SiO2 → Na2SiO3 + CO2
※生成するケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)に水を加えて加熱したものを水ガラスという。
※この反応は弱酸遊離ではない(ケイ酸は二酸化炭素(炭酸)より強い酸ではない)。
※加熱によって炭酸ナトリウムが熱分解し、生じた酸化物イオンと二酸化ケイ素がくっつきケイ酸イオンとなっている。
③炭酸水素ナトリウムを加熱する。
2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2
※アンモニアソーダ法の最終段階である。
※炭酸水素ナトリウムは重曹とも言う。
※炭酸水素ナトリウムはベーキングパウダーの主成分でもある。この反応によって、パンや焼き菓子の膨張剤となっている。
④炭酸水素カルシウム水溶液を加熱する。
Ca(HCO3)2 → CaCO3 + H2O + CO2
※この反応により、鍾乳石や石筍ができている。
※石灰岩が二酸化炭素を含む水によって溶かされることにより(CaCO3 + CO2 + H2O → Ca(HCO3)2)、鍾乳洞ができる。そして、この炭酸水素カルシウムを含む水溶液から水が蒸発すると、鍾乳石や石筍となる。
⑤水酸化アルミニウムを加熱する。
2Al(OH)3 → Al2O3 + 3H2O
※アルミニウムを高温の水蒸気に反応させると、アルミニウムは水酸化アルミニウムになった後、直ちにこの反応により酸化アルミニウムになる。
⑥水酸化鉄(Ⅲ)を加熱する。
2Fe(OH)3 → Fe2O3 + 3H2O
⑦水酸化銅(Ⅱ)を加熱する。
Cu(OH)2 → CuO + H2O
※青白色の水酸化銅(Ⅱ)が黒色の酸化銅(Ⅱ)に変化する。さらに過熱すると、赤色の酸化銅(Ⅰ)に変化する。
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~参考~
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