質問の仕方に学力が表れます。
それなりの学力がある人は正しい質問ができ、学力の低い人は良くない仕方で質問をしてしまいます。
そこで、正しい質問ができるようになれば、学力向上につながるのではないかと考えました。
では、どのように質問すれば正しい質問になるのでしょうか? 今回はどうすれば正しい質問になるかを解説します。
正しい日本語になるように心がけて
質問の内容の前に、日本語が正しいかをチェックしましょう。
質問文を書いた後に、
- 誤字がないか
- 助詞は正しく使えているか
を読み直してチェックしてください。
また、
- 主語と述語が対応できているか
- 説明が論理的か
- 必要な言葉を省略していないか
もチェックしましょう。
普段から正しい日本語を使うように心がけていれば、自然と文章力が高まります。
解説をよく読んだ上で質問しましょう
解説のない問題はNG
そもそも「解説のついていない問題を解く」という行為は、あまり勉強にならないということを知ってください。
「解説を自分で読むこと」こそ本物の勉強です。
問題を解く→解説を読む→分からないことは調べたり、まとめたりする
この流れによって学力は向上します。それは言い換えると、「解説を読まなければ、いつまで経っても学力は上がらない」ということになります。
そのため、解説のついていない問題を質問しないようにしてください。
学校や塾などの課題の場合は、学校や塾での解説を受けた後(解答や解説を受け取った後)に質問するようにしてください。
※よくあるNG質問例※
- 「この問題が分からない」
- 「この問題の解き方を教えてください」
- 「この問題の解説をお願いします」
- 「答えしかありませんが、解説をしてください」
- 「なぜこの答えになるのですか?」
解説は飛ばさずに最後まで読みましょう
解説で分からない部分があるとき、飛ばして読んでしまったり、そこで読むのをやめてしまったりする人が多いです。
その状態ですぐに質問をせずに、まずは以下の対応をしてみましょう。
- 言葉・記号・公式などが分からない→辞書や参考書を調べましょう。
- 式変形が分からない→類題を調べましょう。
- なぜそうなったのかが分からない→前後を読み直しましょう。その理由は前に書いてあることが多いですが、後ろに書いてあることもあります。
- 問題文をもう一度読み直しましょう。条件などは問題文に書いてあることも多いです。
- 答案部分だけでなく「考え方」などの部分もよく読みましょう。
- 欄外の説明・グラフや表・別解なども読みましょう。これらを読むことで解決することもあります。
以上のことをして、それでも分からないことがあれば質問するようにしましょう。
また、なるべく具体的に、解説のどの部分が分からないかを質問してください。
※よくあるNG質問例※
- 「解説が全部分からない」
- 「解説中のある文が全部分からない」
- 「ここから先が分からない」
解説はすみずみまで読みましょう
解説は隅々まで読みましょう。
上でも書きましたが、考え方、欄外の説明、グラフや表、別解なども読んだ上で質問するようにしましょう。これらを読むことで疑問が解決することもありますし、理解が深まるのでより勉強にもなります。
自分で調べてから質問しましょう
自分で調べられるものは調べてましょう。
- 言葉の意味や公式などは辞書や参考書で調べましょう。
- 基本問題の解法などは類題を調べましょう。
これらは自分で調べてまとめることで、自分の学力となります。他人に「調べることの代行」をさせても、自分の学力とはなりません。
自分で調べられるものは調べて、その上で分からないことがあれば質問してください
※よくあるNG質問例※
- 「〇〇の意味を教えてください」
- 「この公式は何ですか?」「この公式はなぜこうなるのですか?」
その他の注意点
①もう一度問題文を確認しましょう。「条件などが問題文に書いてあった」で解決する質問がたまにあります。
②ただの解説はしません。解説が必要だと思うのであれば、自分で教科書や参考書を読む、あるいは、(学校・塾・動画などで)授業を受けるなどをしてください。その上で分からないことがあれば質問してください。
③そもそも基礎ができていない場合は、質問をするよりも基礎の復習を先にした方がいいです。基礎の復習をすることで理解できるようになることも多いです。
④たまに「レベルの低い質問ですいません」「バカですいません」といった卑下するメッセージを送る人がいますが、こういったメッセージは不要です。質問の仕方のレベルが低いことは改善すべきですが、質問の内容のレベルについては一切気にしなくていいです。
※よくあるNG質問例※
- 「〇〇のやり方が分からない」
- 「〇〇の解説をしてください」
テキスト(LINEやメールなど)で質問する場合
LINEやメールなどのテキストで質問することもあると思いますが、その場合は、以下の点に注意してください。
- 問題に関する質問の場合は、解答や解説も一緒に送る
- 情報を小出しにせず、送れるものは全て送っておく
- 「今から質問していいですか」「〇時に質問します」といった確認や予約は不要
テキストメッセージのメリットは、「時間に縛られないこと」「情報を一気に送れること」だと思っています。そのメリットを最大限活用しましょう。
友達とのやり取りではないので、不要なやり取りはしたくありません。また、質問と回答のやり取りもお互いの都合のいいときにやりたいです。