皆さんは、「思考訓練の場としての英文解釈」というテキストをご存知でしょうか。
おそらくあまり知られていないと思います。
しかし、このテキストは知る人ぞ知る幻の名著なのです。
GHS予備校というところが出版している本なのですが、もし細かい経緯などを知りたい方は、GHS予備校のホームページを参照してください。
では、その内容はというと、「すごい」の一言です。
内容の深さとレベルの高さ、受験勉強を思考訓練の場と捉え、体系的・論理的に学んでもらおうとする姿勢に大いに感銘を受けます。
思考訓練シリーズは、英文解釈が一番有名なのですが、その他の教科でも出ています。
「思考訓練の場としての英文解釈(1)(2)(3)」
「思考訓練の場としての体系化学」
「思考訓練の場としての漢文解析」
「思考訓練の場としての現代国語」
の4種類があります。
では、なぜ名著なのにこの「思考訓練シリーズ」はあまり知れ渡っていないのでしょうか。
それは、レベルの高さと説明文の読みにくさのせいでしょう。
まず、レベルは「偏差値70の生徒を偏差値90にする本」などと言う人もいるほどのレベルです。
つまり、ある程度(通常の参考書や問題集では物足りない程度に)できる人が、さらにできるようになるための本であるため、読者層を選ぶということです。
そして、一度中身を見てみたら分かると思いますが、字が小さく、字体も古く読みにくいです。(特に英文解釈と現代国語)
これがとっつきにくさの大きな原因となっているのでしょう。
受験勉強の王道に則って学習を進め、それでも時間があまり、余裕をもって上位合格を目指したい方であれば、ぜひ読んでほしいシリーズです。