(1)平面的な広がりとは
インプットのネットワークの平面的な広がりとは、知識や教養の体系的な広がりのことです。
インプット‐ネットワーク理論においては、無駄な知識は存在しないと言えます。どのような知識も、他の知識と関係づけることができ、ネットワークの要素となり得ます。
※インプット‐ネットワーク理論の詳しい解説はこちら→効率の良いインプット方法、インプット‐ネットワーク理論とは何か
※経験や感覚によるネットワークの広がりについてはこちら→空間的なインプットのネットワークの広がり
☆インプットを広げる具体的な方法についてはこちら→暗記(インプット)の効率を上げるために工夫しましょう! 暗記(インプット)の効率を上げるための具体的な方法をご紹介します!
(2)ネットワークを平面的に広げるためには
①「なぜ」「なに」をとことん調べよう。
重要なのは、「なぜ」と「なに」を追求することです。
これが学びの基礎となります。「なぜ」は原因であり、「なに」は定義です。この「なぜ」「なに」をとことん追求していくことで、ネットワークは広がっていきます。
まずそのためにやらなければいけないことは、「なぜそうなるのだろう」「これは何を意味しているのだろう」と思ったら、調べることです。
そして、調べている中で「なぜ」と「なに」が見つかったら、それを調べ、さらに、「なぜ」「なに」を見つけたら、それを調べ、さらに……これを繰り返すのです。目標は、原理に到達するまで調べることです。そうすれば、物事を原理から理解することができます。
☆詳しくはこちら→「なぜ」と「なに」をとことん調べよう
②体系的にまとめよう。
調べたものは、体系的にまとめましょう。
また、それを誰かに報告し対話ができると、さらに学習効果は高まります。
☆詳しくはこちら→体系的にまとめよう
③「なぜ」「なに」を見つけるために
なかなか「なぜ」「なに」を見つけることが難しい人が多いようです。以下のことに注意して、文章を読んだり、人の話を聞いたりしてみましょう。
- 疑ってみる。「本当にそうなのか?」「なぜそうなのか?」
- 違和感はないか?
- 似たようなことを聞いたことがないか?
- 「なぜ」を自分で説明できるか?
- 「なに」を正しく言葉にできるか?
④補足情報を集めよう
また、知識に関する補足情報をなるべくたくさん集め、その知識とつなげるようにしましょう。
補足情報を集める方法としては、
この2つがあります。
(3)教養の重要性
教養も、重要なネットワークの要素です。
学んでいる事項に関係のないことや受験に関係のないと思えることでも、どこかで何かとつながる可能性があります。そして、この一見関係がなさそうなものとのつながりを発見したとき、インプットのネットワークはより強固なものになります。
そのため、無駄な知識や教養はないと言えるのです。
これが、「仕事(社会)で使わないから勉強する意味がない」「自分には関係ないから勉強する必要はない」「入試科目じゃないからやるだけ無駄」といったことに対する反論になります。
(4)好奇心を持って世界と接するために
インプットのネットワークを構成するデバイスが脳にあるとして、そのデバイスに効率よくインプットを送り込むにはどうすればよいのでしょうか。以下の3つが必要であると考えられます。
- モチベーション(目的意識、問題意識)
- 自信・自尊心(自分の中にインプットのネットワークが確かに存在するという確信)
- 不安のなさ(目の前の知識や経験に無駄なものはなく、ネットワークの一部として何かにつながっている(あるいは将来つながる)という確信)
ちなみに、このデバイスは好奇心と言い換えることができると思います。好奇心を持った状態を作るためには、上記の3つが必要となるのです。
※参考:言語習得の唯一の方法comprehensive input
~参考~
☆【大学受験で成功するための100か条】大学受験で成功するためにやらなければいけないことを100個にまとめました!
☆解説動画・授業動画一覧(英語・数学・国語・理科・社会・小論文・勉強法)
勉強法(インプット)
②効率の良いインプット方法、インプット‐ネットワーク理論とは何か
⑤暗記(インプット)の効率を上げるために工夫しましょう! 暗記(インプット)の効率を上げるための具体的な方法をご紹介します!
大学受験で成功するためにやるべきこと一覧
(4)学習計画の王道
(5)勉強法の王道
(6)思考力