サイトアイコン 大学受験の王道

スクロースの加水分解

(1)例題

スクロース水溶液にインベルターゼ(酵素)を加えたところ、図に示す反応により一部のスクロースが単糖に加水分解された。この水溶液には、還元性を示す糖類が3.6mol、還元性を示さない糖類が4.0mol含まれていた。元のスクロース水溶液に含まれていたスクロースの物質量は何molか。

(2018年センター試験本試化学第7問問2)

(2)例題の答案

グルコースとフルクトースは還元性を示すが、スクロースは還元性を示さない。よって、反応後の水溶液には、グルコースとフルクトースが1.8molずつ含まれており、加水分解されずに残ったスクロースが4.0mol含まれていることになる。
したがって、図の反応式より、加水分解されるスクロースと、生成するグルコースの物質量の比は1:1なので、もとのスクロース水溶液に含まれていたスクロースの物質量は
4.0+1.8mol=5.8〔mol〕

(3)解法のポイント

化学において、化学反応式の係数の比は、物質量の比であるというのは最も重要なことです。

また、問題文の「一部の」という記述を見落とさないようにしましょう。つまり加水分解していないスクロースが存在するということになります。

さらに、単糖は基本的に還元性があり、二糖もスクロース以外は還元性を持っているということは知っておきましょう。

~参考~

高分子化合物の勉強法←高分子化合物知識テスト一覧はこちら

高分子化合物の解説動画・授業動画一覧

高分子化合物の典型パターン一覧

化学の解説動画・授業動画一覧(化学基礎・理論化学・無機化学・有機化学・高分子化合物)

化学知識テスト一覧(化学基礎・理論化学・無機化学・有機化学・高分子化合物)

化学計算の王道

化学学習に必要な参考書・問題集

モバイルバージョンを終了