(1)例題
分子式がC5H10O2のエステルAを加水分解すると、還元作用を示すカルボン酸BとともにあるコースCが得られた。Cの構造異性体であるアルコールは、C自身を含めていくつ存在するか。
(2017年センター試験本試化学第4問問2)
(2)例題の答案
Oの数が2つなので、エステルAは1価のエステルである。エステルの加水分解は
R1-COO-R2 + H2O → R1-COOH + R2-OH
と表される。今回、カルボン酸Bは還元作用を示すので、ギ酸HCOOHであると分かる。したがって、アルコールCはC4H9OHであるので、アルコールCには4種類の構造異性体が存在する。
(3)解法のポイント
エステルを加水分解すると、アルコールとカルボン酸になることはとても重要です。必ず知っておきましょう。
また、「還元作用を示すカルボン酸はギ酸である」というのも頻出です。
~参考~
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