【ショーペンハウアー名言②】ショーペンハウアーが目指したもの:『意志と表象としての世界』の始まりの言葉と終わりの言葉

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名言

世界はわたしの表象である――これは、生きて、認識をいとなむものすべてに関して当てはまるひとつの真理である。

福音とは、すなわち、ただ認識だけが残り、意志が消えてなくなってしまったというそのことにほかなるまい。
(ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』)

解説

ショーペンハウアーの主著『意志と表象としての世界』は、「世界はわたしの表象である――これは、生きて、認識をいとなむものすべてに関して当てはまるひとつの真理である」という文に始まり、「福音とは、すなわち、ただ認識だけが残り、意志が消えてなくなってしまったというそのことにほかなるまい」という文で終わります。

この著作でショーペンハウアーが目指したのは、表象としての世界を、ただ人間の恣意的な欲求に従って勝手に操作してよい対象と理解するのではなく、むしろそのような自由な意志の過度な支配が生み出す近代の苦悩と孤独――それが現代では自然環境の破壊にまで発展した――を制御するような、新たな世界理解を見出すことだったのです。

ちなみに、「表象とは何か?」「意志の否定とは?」については、↓で詳しく解説しているので、ぜひこちらもご覧ください。


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