関係代名詞thatの特別用法(問題と答え)【英文法のすべて】

☆問題のみはこちら→関係代名詞thatの特別用法(問題)

(1)以下の例文ではなぜ関係代名詞のthatが好まれるか説明せよ。

①This is the hottest summer that we have had in twenty years.

→先行詞(summer)に最上級の形容詞(hottest)が修飾しているから。
※先行詞に強い修飾語(最上級、the first、the only、the veryなど)がついている場合は、関係代名詞はthatが好まれる。
※訳:今年の夏は、ここ20年間で最も暑い夏だ。

②Is there anything that I can do?

→先行詞がanythingだから。
※先行詞がーthingのときは、関係代名詞はthatが好まれる。
※訳:何か私ができることはありますか。

③There was little that interested me.

→先行詞がlittleだから。
※先行詞がall, little, muchなどのときは、関係代名詞はthatが好まれる。
※訳:私の興味を引くようなものはほとんどなかった。

④Look at the girl and her dog that are running over there.

→先行詞が「人+もの」だから。
※先行詞が「人+もの」のときは、関係代名詞はthatが好まれる。
※訳:あそこで走っている女の子と犬を見てください。

⑤Who that has common sense can do such a thing?

→先行詞が疑問詞のwhoだから。
※先行詞が疑問詞のwhoやwhichのときは、関係代名詞はthatが好まれる。
※訳:常識のある誰が、そのようなことをできるだろうか。(常識のある人なら誰も、そのようなことはできない。)

⑥He is not the brilliant athlete that he used to be.

→関係詞節(he used to be.)で省略されているのが補語だから(元の文:He used to be the brilliant athlete.)。
※関係詞節で補語が省略されている場合は、関係代名詞はthatが好まれる。
※訳:彼は、かつての素晴らしい運動選手ではない。

(2)以下の英文に誤りがあれば訂正せよ。

①They admire him, that I find natural.

→thatではなくwhichを使う。
※関係代名詞thatは非制限用法(, 関係詞)では使えない。
※訳:彼らは彼を尊敬しているが、それは当然だと思う。

②The woman to that he was talking was his secretary.

→thatではなくwhomを使う。
※関係代名詞thatは前置詞の後ろでは使えない。
※訳:彼が話していた女性は彼の秘書でした。

③The woman that he was talking to was his secretary.

→誤りはない。
※関係代名詞thatは前置詞の後ろでなければ使える。
※訳:彼が話していた女性は彼の秘書でした。


☆解説授業①→関係代名詞thatを使うことが好まれる場合(関係代名詞thatの特別用法)と関係代名詞thatが使えない場合を解説します!

☆解説授業②→関係詞を使うときに守らないといけないルール(関係代名詞、関係副詞、前置詞+関係代名詞、関係詞とは何か、先行詞についても解説しています)

☆解説授業③→どの関係詞を使うのかを確実にマスターしよう!(関係代名詞、関係副詞、前置詞+関係代名詞、That is why、This is howについても解説しています)


~参考~

関係詞(英文法)の解説・授業・確認テスト一覧

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